電車のすべてを知ることができる、この仕事は面白いです。
技術部 車両課 検査係
I.T.さん
2021年入社
PROFILE
車両検査を担当する技術係員。
馴染みのある神戸地域で、日常の生活において欠かせない交通手段である鉄道に携わり、
人々の日常の支えになる仕事がしたいという想いで新卒で神戸電鉄に入社する。
入社のきっかけは?
高校時代、地元で就職を考えていた時に、神戸電鉄の求人を目にしたことがきっかけです。
仕事をするうえで誰かの役に立ちたいと考えていたので、多くの人々の日常を支える鉄道会社での働き方にはとても興味がありました。
実際に入社して、やりがいを感じる瞬間も多く、一緒に働く人も温かい方ばかりなので、入社してよかったなと思っています。
検査に携わった車両が走る姿を見ると、親心のような思いを感じることも。
鈴蘭台車両工場にて、車両の検査業務を行っています。検査には10日ごと、3ヶ月ごとに行う在姿検査のほか、4年または走行距離60万kmを超えない期間で行う重要部検査、さらに8年では、あらゆる車両部品を取り外して行う全般検査があり、スケジュールは年間を通して綿密に決められています。仕事を通してやりがいを感じる瞬間は、プライベートで神戸電鉄を利用する際、私が担当した車両が通常通り安全に走行する姿を見たとき。車両の番号を見て自分が関わったものとわかると、「この車両の検査は大変だったけど、よく頑張ったな…」と作業を行った当時の記憶が思い返されます。1台1台に思い出や愛着があるのは、さまざまな車両をくまなく検査する、この仕事ならではかもしれません。
ルールや手順を遵守して、車両の安全を守るのが私たちの使命。
電車を動かす心臓部に相当する、制御部位の検査を担当しています。電車に必要な動力を伝える役割を持つので、作業における責任は重大です。決められたルールや手順の遵守を徹底して、抜けや漏れがないよう努めています。ときには、車両の構造や部品が精密なため、手が届きにくく、作業が容易ではない場合もあります。だからと言って、状態を目視だけで判断するような、「これぐらいで大丈夫だろう」という勝手な判断は許されません。部品のほんのわずかなゆるみであっても、不具合の発生や走行に影響する恐れがあります。お客様の命を預かる車両の安全を、確かなものにするのが私たちの仕事です。一つひとつの作業に真剣に向き合う気持ちが必要だと感じています。
目指すは、周囲から信頼される人材。作業の持つ意味を理解し、確かな技術を身につけます。
スキルを習得する上で意識しているのは、何のための作業かを理解して、納得感をもって作業することです。作業の意味や背景に疑問点があれば、些細なことでも先輩に確認するようにしています。たとえば、運転レバーの仕組み。レバーを引く動作だけでも、何十個・何百個の歯車が作用し合って動くのを入社後に初めて知り、電車の複雑さとその奥深さに魅了されました。電車は数え切れないほど多くの部品が組み合わさって動いているので、部品の数と同じだけ、検査の一つひとつにも意味が存在します。より経験を積んで作業の持つ意味をしっかりと理解し、その知識に裏付けされた検査技術で、職場の皆さんに「あなたに任せておけば大丈夫」と信頼されることが目標です。
取材日:2025年2月